擬人化萌えのルーツについて話していたら、友人が面白いアニメを見つけてきた話
好きな幸福は『箱庭の幸福』!ぱっつんです!
コロナ禍ですっかり引きこもりになった結果、ツイキャスを始めました。
みんなと何てことない話をするの、楽しいですね。スペースも流行っていますが、僕は聴いてる人もコメントを残してくれるキャスの方が好きです。スペースも楽しいですけどね。一生、話している人たちに拳の絵文字を送り続けています。
今回は、キャスで話題になった、「擬人化萌えのルーツってどこなん?」という話をしたいと思います。
艦隊や戦国武将、馬の擬人化が当たり前となった令和の時代、日々大量に流れてくるオタクコンテンツの濁流を浴びていると「人でないものを人として創作する」という行為が、さも当たり前のように感じてしまいます。
しかし、それはどこからか始まりがあったに違いない!というわけで、
あなたの擬人化萌え、どこから?
一緒にキャスコラボで話していた友人Sくんは、この動画でした。
懐かしすぎる。水銀燈が描かれているのに世代を感じます。
「僕はここから人生が変わりました。」とSくんが豪語するほど、当時は衝撃的だったようです。確かにこれはルーツと言われるとそんな気がしますね。
しかし、これには自分も黙ってられません。伊達に三十路越え子供部屋おじさんとして活動してねえぞ、と。ニコニコ動画が流行る前からの擬人化と言えばこれでしょう!
少年ジャンプの往年の名作ですね。当時は猫の美鈴ちゃんを見てドキドキしていたものです。
Sくんより年上なのをいいことに世代漫画マウントをとる底意地の悪さが出てしまいました。今思うと擬人化っていうより獣人だわ。
やいのやいのと議論を積み重ね、キャスを聴いてくれている数少ない太客リスナーの知恵も結集し、いろんなネット情報を探し続けました。
その中で出てきた興味深い文献が。
擬人化たん白書。こんな白書が世に出ていたとは…幽遊白書、いちご白書とならぶ三代白書の一つとして記憶しておこう。
ここで気になったところが、たんという呼称です。昔のインターネット発祥の擬人化には「○○たん」とつける流れがあったようで。
そういえば、あったな……そんなアニメが………
びんちょうタン!!!!これだ!!!!!!!!!!!!!!!!
備長炭の萌えキャラ、これは文句なしの擬人化萌えでしょう。内容は知る人ぞ知る内容なんで触れませんが。
見つけちまったな、原点。。
というわけで、擬人化萌えのルーツについて話してたら友人が面白いアニメを見つけてきた話……は、びんちょうタンの話ではありません。
びんちょうタンも擬人化萌えキャラとしては後続組だったそうで。そこからさらに時代を辿っていくと、2ちゃんねるで色んなキャラクターが生まれていたそうです。
しいたけちゃん、ビスケたん、ハバネロたん、任意たん、etc……
そんなネットキャラクターをが一同に介したアニメが
友人Sよ、よくこんなアニメ見つけてきたな……
サブタイから『世界の中心で愛を叫ぶ』を臆面もなくパクるセンス。その上でキャラクターデザインにぽよよんろっく先生、モモーイやさくにゃん、はてはしょこたんまで豪華声優陣が参加しています。ひろゆきもキャラクターとして登場してます。アニメになっても憎たらしい存在でした。(嘘を嘘と見抜けない、ってセリフが異常に出てきます。)
もはや配信サイトで観るのは絶望的なのでニコ動から拝借させてもらいましたが、気になる方はぜひ観てもらいたいです。昔のインターネットの空気感を感じられると思います。
キャスの小話から始まり、長々と書いてきましたが行き着いたのはインターネット黎明期のオタク文化でした。オタク・イズ・デッドとはよく聞くけど、ルーツまで辿ると案外オタクは死んじゃいないのかなと思ったり。
そういえばちょっと前に「オタク・イズ・ノット・デッド」を掲げていたアニメがありました。『逆転世界ノ電池少女』という作品です。
もしや…と思って調べてみたら、ねとらん者のアニメ制作会社が制作、音響監督も同じでした。そう言われたら声優さんも同じ人がキャストとして選ばれていたわ…
ちなみに、ねとらん者が2004年、逆転世界が2021年の作品です。17年越し!
(これは狙ってやっただろ…)と個人的には思うんですが、「ねとらん者がルーツにあります!」と言った記事などは一切出てこず。でも、仮にそうだったとしたら、すごく粋だなあと思うのです。ネットの歴史なんて闇に消え去るものなんでしょうが、「魂だけは令和にも残っているんだぞ。」というメッセージにも感じます。
電池少女、内容もキャラも大好きだったのでこんな裏設定があるかもしれない、ってだけでワクワクしますね。真相が語られることはないでしょうが、自分の心にだけはこの2つの作品の関係を刻み込もうと思います。
……いやでもマジで気になる。ひろゆきにスパチャでも投げてみるか。